2月25日(水)
8時に目が覚める。シャワーを浴びて、外のカフェに朝食をとりに行く。ベーコン、
エッグにトーストにコーヒーの朝食をとる。昨夜は夕食を抜いているのにもかか
わらず、あまり空腹感はない。それでも、てんこ盛りの朝食を平らげられたのは、
空腹を感じてなくてもお腹は空いていたのかな。
今日はコロマンデル半島最北端のコルヴィル岬まで行ってみるつもりだ。途中の
コルヴィルの街から先は未舗装のワインディングロードが続くそうだし、コルヴィ
ルから先はもう街は無いそうだし、準備は怠らない方が良いだろう。僕はこの時
ある決心をしていた。その為にも、ここでもし万が一必要になるかもしれない物は
揃えておかなくては。朝食をとり終えて、外に出て、金物屋というか、道具屋みた
いな所に入って、万能ナイフとライターを購入する。テイクアウトの店でキッシュを1
個とコーラを買い、お菓子も買い込む。酒屋でビールも3本ほど買い込む。フルー
ツショップに入って、新鮮なリンゴとバナナを買って、準備は万端かな。他に何かな
いか・・・・、考えても思いつかないので、これで良いだろう。宿に戻って、出発の支
度を整えて、10時半頃にチェックアウトをする。コロマンデルを後にして、いざ、コル
ヴィル岬へ。
コルヴィルの街までは約30分でついたが、時間が惜しいので、買い残した物も思い
つかないので、そのまま素通りする。そのまま走り続けること30分。大きな看板が
出ていた。“ここから先、自動車保険は効かないよ”そんなことは百も承知!と思い、
さらに先へ。しばらく行くと道が未舗装に変わった。ご機嫌なワインディングロードに
なってきた。今回の車は4WDではないから運転は慎重にしないと。ここは保険も
効かないし、こんな所で事故ったら、いつ助けてもらえるかも分からないし。それに
しても、道はアップダウンも激しく、海岸線まで迫り出した山裾に道をつくっているの
で、カーブも多く、アップダウンも激しい。天気は昨日までの天気が嘘のように雲1つ
ないような快晴だ。ご機嫌なレゲエと共にワインディングロードをひた走る。所々とっ
ても美しい風景が広がるところがあるので、そういう場所で写真を撮ってみたりする。

コルビル岬に行く途中
今回の私の相棒っす

こんな感じのところを走り抜けるのは気分良いよぉ。
途中、川が海に流れ込んで行くところがあったので、そこで車を止めて降りてみる。
河原はごつごつした石ばかりで、川の中には大きな石が所々顔を出している。そん
な光景を見ていたら、童心にかえって、その川を石づたいに渡ってみたくなった。川
幅は5mくらいだし、深さも足首くらいまでしかないし。見た感じ石を渡っていけば、
何とか反対側まで渡れないこともなさそう。えーい、行ってしまえ。川の中程までは
順調に渡って来れた。真ん中くらいが1番石が少なくなっている。ここでルートを間
違えると行くことも戻ることも難しくなりそう。慎重に石を選ぶ。また、石は川の水に
洗われて、表面に苔が付着しているものもある。そういう石は滑りやすいし、見た目
よりも不安定で、足を乗せようとしたらぐらぐら動き出す石もある。川の中程まで来て、
これ以上は行くのが難しくなってきた。引き返そうかとも思ったが、せっかくここまで
来て、反対側までもうほんのちょい、というところまで来て、引き返すのがどうしても
悔しい。最初は気軽な気持ちで始めたんだが、意地になってきた。うーん、川の真ん
中で一人、どうやって反対側まで渡るか考える。“!”ひらめいた。今までは立った
状態で渡ってきたが、ここで屈み込んだ状態で重心を低くして石を選ぶことにする。
これだったら、ちょっと遠い石でも足が届くし、不安定な石や、苔で滑りやすい石で
も、すぐにひっくり返る心配もない。(後で考えると、何をここまでムキになってんだか
と我ながら思ってしまった)そうやって、慎重に足を置く石を1つ1つ吟味していって、
慎重に一歩一歩先に進む。そうやってなんとか反対側まで渡りきった。小さな達成
感に満足して、一人、悦にいる。
波打ち際の近くの石に腰掛けて、しばらくボーっと海を眺める。天気は上々、白い雲
が1つポカンと浮かんでのんびりと移動していく。地図を見ながら現在地を大体予想し
てみる。遠くの方に島が霞んで見える。あれは、島なのか本土(というかは疑問だが)
何だろうかと漠然と考える。暖かい陽射しに心地よい風が吹き抜けていく。あー、気
持ちがいい。周りの石になんか小さいツブツブみたいな物が付着している。よーく見
るととっても小さな貝だった。必死に生きる小さな生命を見た気がした。ここまで来る
間に何気なく踏みしめていた石にこんな小さな生命が宿っていたとは。帰りはちょっと
気をつけて戻ろう。30分ほどボーっと海を眺めて、車に戻る。
帰りは橋が架かっている道を通って戻る。ちょっとした小さな冒険に気分はトムソーヤ
といったところか。車に戻ってさらに先を目指す。左右に木々が生い茂っている道から
カーブすると突然小高い丘に草原が広がる風景が目に飛び込んできたりする。まだま
だ、道はこの先も続く。
![]()